性感染症

性感染症とは

性感染症は、性行為によって感染する病気の総称です。ウイルス、細菌、原虫などが、性器、泌尿器、肛門、口腔などに接触することで感染します。
しかし、症状が軽かったり、なかったりすることもあり、気がつかない間に感染していることがあります。

 

当院では以下の検査が受けられます。

梅毒
淋菌感染症
クラミジア感染症
トリコモナス症
B型肝炎
C型肝炎
HIV感染
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症

性感染症検査料金表(自費での検査料金・税込)

当院では以下の検査が受けられます。

梅毒
淋菌感染症
クラミジア感染症
トリコモナス症
B型肝炎
C型肝炎
HIV感染
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症

各種検査を希望される方は、ご来院の前にお電話でご相談ください。

梅毒検査 2,470円
淋病検査 3,600円
クラミジア検査 3,600円
淋病・クラミジア検査 4,450円
トリコモナス検査  3,810円
B型肝炎:HBs抗原 2,880円
B型肝炎:HBs抗体 2,880円
C型肝炎:HCV抗体 3,110円
HIV感染検査 3,180円
梅毒、HBs、HIV検査 6,530円
HIV、HBs、HCV検査 7,170円
梅毒、HIV、HBs、HCV検査 8,640円
マイコプラズマ・ウレアプラズマ検査 6,930円

性感染症の種類

各疾患の説明

淋菌感染症

男性は尿道のかゆみや熱っぽさから始まり、粘液や黄色の膿(うみ)が出ます。排尿時の痛みがひどくなり、ペニス全体が腫れ上がるほどの激しい症状が出ることもあります。

女性は男性よりも症状に気付きにくく、症状がある場合は、緑黄色の濃いおりものや、尿道から膿が出ます。
喉や直腸にも感染します。膿や分泌物の付いた手で、目をこすると、結膜炎になることもあります。進行すると、不妊症など様々な病気の原因になるので、きちんと治療する必要があります。

治療は抗菌薬を使います。医師の指示に従い、パートナーも一緒に完全に治しましょう。

 

クラミジア感染症

男性は症状は軽く、尿道がむずかゆくなったり、排尿の時に軽い痛みがある程度です。尿道分泌物による下着の汚れで気付くこともあります。

治療しないと精巣上体炎、男性不妊症を起こします。
女性は無症状か、症状があっても、おりものが少し増えるとか、軽い生理痛のような痛み、不正性器出血などですが、黄色い濃いおりものが出ることもあります。進行すると、卵管炎、腹膜炎、子宮外妊娠、不妊症を起こすことがあります。

オーラルセックスでは咽頭(いんとう)に、アナルセックスでは肛門に感染することもありますが、多くは無症状です。
治療は抗菌薬を使います。医師の指示に従い、パートナーも一緒に完全に治しましょう。

非クラミジア性非淋菌性感染症

非クラミジア性非淋菌性感染症による尿道炎,子宮頸管炎等もあり、当院では、この原因菌の一部であるマイコプラズマとウレアプラズマの検査を行なっています。(こちらの検査については自費になります。)

非クラミジア性非淋菌性感染症による尿道炎等では、最初に処方された抗菌薬で治りにくい場合に別の抗菌薬を内服する必要があります。医師の指示通りにきちんと服用してください。ピンポン感染を防ぐために、パートナーも一緒に検査と治療を受ける必要があります。

梅毒

梅毒トレポネーマという細菌が感染することで起こる感染症です。性行為で粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。感染すると、性器や肛門、口にしこりができたり、全身に発疹が現れたりします。しばらくすると一旦症状が消えるため、治ったと思ってしまうことがあり、発見が遅れる恐れがあります。

検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると脳や心臓に重大な合併症を起こすことがあります。
また、梅毒はHIVの感染リスクを高める可能性があります。

検査は感染したと思われる時から4週間以上経過してから受けることが必要で、血液検査により診断します。
治療は抗菌薬が有効です。早期の治療開始と、治療を中断しないことが大切です。パートナーも検査を受け、感染していたら治療することが重要です。

HIV感染、エイズ

HIV感染とは、体の中にHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が存在している状態をいいます。

HIVは、感染している人の血液、精液、膣(ちつ)分泌液、母乳に主に含まれ、粘膜や傷口を通して人の体に入り、感染を引き起こします。HIV感染でもっとも多いのは、性行為による感染です。

HIVに感染して2~4週間経過すると、発熱、咽頭痛、筋肉痛など、インフルエンザ様の症状が出てきます。これらの症状は多くの場合、自然に消えます。また、無症状のこともあります。
体の免疫力により、ウイルスの量はある一定のレベルまで減少したところで安定し、その後、数年~10数年程度は症状がなく経過します。

 

エイズとは、HIV感染により免疫力が低下し、健康な時にはかからない弱い病原体によってもかかる日和見感染症(ニューモシスチス肺炎や食道カンジダ症など)や悪性腫瘍の症状が現れた状態をいいます。

 

HIV感染症とエイズの治療は急速に進歩しました。
このことにより、HIVというウイルスが体内で増えるのを抑えながら付き合っていく慢性疾患としての面が大きくなっています。治療を続けながら、自分らしい生活を継続していくことができます。

そのためにも、早期発見と早期治療がとても大切です。

性器ヘルペスウイルス感染症

性器、口、口唇周囲、肛門などから感染します。無症状でも性器の粘膜や分泌液等にウイルスの排出がみられている場合は感染します。

性器に痛みを伴う小さい水ぶくれやただれができます。初めての感染の場合は、水ぶくれができる前に発熱することが多くあります。激痛のため、排尿困難や歩行困難を生じることもあります。

治った後もウイルスは体の中に住み続け、疲労や抵抗力が落ちた時などに再発することがあります。

抗ウイルス剤の内服や軟膏、抗炎症剤、鎮痛剤などで治療します。パートナーも一緒に完全に治しましょう。

性器カンジダ症

カンジダは真菌(カビ)の一種です。セックスで感染しますが、健康な人でも体内に持っていることがあるので、性器からカンジダがみつかったとしても性器カンジダ症を発症しているとはいえません。また、感染したからといってすぐに発症するわけではなく、抵抗力が落ちた時などに発症します。

女性は陰部に強いかゆみが出て、おりものが白く、ヨーグルト状になったり、かたまりができます。また、性器に痛みや熱感が生じることもあります。

男性は無症状か、またはかゆみがあります。ペニスの先端が赤くなったり水泡ができることもあります。
診断は粘膜や分泌物を顕微鏡で検査して行います。治療には、抗真菌薬のクリーム、膣剤などを使用します。

尖圭コンジローマ

HPV(ヒトパピローマウイルス)による感染症です。

ウイルスはイボの中に多く、性行為の時に皮膚や粘膜の微小な傷から進入します。

外陰部に小さな尖ったイボができる病気です。小さな尖ったイボは外陰部から肛門や膣内にもできて、集まると小さなカリフラワー状になります。痛みやかゆみなどの自覚症状はほとんどありませんが、時々かゆみや、セックスの時に痛みを感じることもあります。

治療は外科的治療や薬剤塗布を行います。外科的治療法としては、切除、電気焼灼(しょうしゃく)、液体窒素による凍結療法、CO2レーザー蒸散などがあります。

必ず医療機関で診断を受け、パートナーも一緒に完全に治しましょう。

ケジラミ症

ケジラミという吸血昆虫によって起こる病気で、主に性行為で感染しますが、親子間の接触や、シーツやタオルなどを介して感染することもあります。症状は外陰部のかゆみですが、ほとんどかゆみがない場合もあります。

治療にはフェノトリンパウダーかフェノトリンシャンプーを使用します。

トリコモナス症

一般に女性に強い症状が出ます。強い悪臭がする白色から黄色の泡状のおりものが大量に出てきて、陰部がかゆくなったり痛くなったりします。時に性行為時や排尿時に痛みが生じます。症状が出ないこともありますが、その場合でも治療をしないと他の人に感染させることがあります。

男性は症状がないことが多いのですが、排尿時に痛みを感じたり頻尿となることもあります。また、前立腺炎を起こすこともあります。

分泌物を顕微鏡で検査し、必要に応じて培養検査や遺伝子学的検査を行います。
治療には、抗トリコモナス薬の内服や膣錠を使用します。パートナーも一緒に完全に治しましょう。

その他(B型肝炎など)
B型肝炎ウイルスは、血液、精液、膣分泌液に多く含まれていて、粘膜や傷口から感染します。主な感染経路は、性行為感染、母子感染及び血液感染の3つです。
どんなことでも
気軽に相談してほしい
患者様の立場に立った
丁寧な診療とわかりやすい説明を
心掛けています
0425488802
0425488802
Doctors File

pagetop